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2025.06.11

豪雨×台風=”最強”暴風雨を再現 防災科研が新装置 報道公開

 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は11日、同市にある世界最大級の大型降雨実験施設を報道関係者に公開した。施設には新たに、台風並みの強風を人工的に発生する装置を追加。国内最大クラスの暴風雨が再現できるという。

 この施設は縦44メートル、横72メートルの範囲に、16メートルの高さから最大で毎時300ミリもの豪雨を再現できる。土砂の浸食など、豪雨被害の防止・軽減の研究開発に活用されている。

 ただ近年は、無人航空機(ドローン)や自動運転車など、雨だけでなく風の影響も受けるインフラの開発が盛んになっており、新たに暴風雨下での実験ができるようにした。

 大型送風機4台を設置し、幅3メートル、高さ3メートルの範囲で、最大毎秒25メートルの台風レベルの暴風を起こすことができる。降雨装置と同時に稼働すると、よりリアルな暴風雨を再現できる。

 報道公開では、安全のため風速を毎秒5メートルに落とした条件での暴風雨を記者が実際に体験した。【酒造唯】

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