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2025.07.02

<1分で解説>南海トラフ地震死者数8割減へ 政府が掲げた秘策は

 政府は南海トラフ巨大地震の「防災対策推進基本計画」を改定しました。今後10年で、想定される死者数をおおむね8割減らし、全壊・焼失建物数も5割減らすことを目標にしています。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「南海トラフ地震の新しい防災計画」について解説します。

Q 南海トラフ巨大地震って何なの?

A 南海トラフ巨大地震は、静岡県沖から宮崎県沖にかけての太平洋の海底で起きる大きな地震のことです。100~150年に1回くらいの間隔で発生し、今後30年以内に起きる確率は80%とされています。

Q 今回の防災計画はどう変わったの?

A 政府は、死者数を8割減らし、全壊・焼失建物数を5割減らすという新しい目標を立てました。重点施策も205項目に増やし、毎年進捗(しんちょく)を点検することになりました。

Q どんな対策が強化されるの?

A 津波に備えた海岸堤防の整備や、耐震性が不十分な住宅の解消、危険な密集市街地の改善などが進められます。

Q どこが重点的に対策されるの?

A 長崎など6県の16市町村が新たに対策推進地域に指定され、全国で723市町村が重点的に対策されます。

Q 南海トラフ地震はどれくらい危険なの?

A 現在のところ最悪の場合、死者数は約29万8000人、全壊・焼失建物数は最大235万棟と想定されています。被害を減らすために、国や自治体、住民が協力して備えることが大切です。

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