2025.11.15
草刈って泥排除して…再びホタルが飛び交う水辺に 静岡・三島で活動
湿地に土砂が堆積(たいせき)し、雑草が生い茂ってしまった「ほたるの里」(静岡県三島市泉町)を、再びホタルが飛び交う水辺に再生させようと、NPO法人グラウンドワーク三島(GW三島)が14日、草刈りや枝切り、泥の排除、ごみ拾いなどの活動をした。作業には職場体験の中学生や地域貢献活動の加和太建設社員ら約20人が加わり、積年の汚れを一掃させた。
ほたるの里は、市立公園「楽寿園」の南隣、蓮沼川の上流部にあり、湿地には楽寿園小浜池の水も流れこむ。2003年に完成し、16年にホタル水路の改修や土留めの設置、展望デッキの修繕などを行ったが、その後、維持管理がおろそかになっていた。
活動に対しては大成建設自然・歴史環境基金から60万円の助成金が得られた。今後、ホタルの鑑賞会やハナショウブの植栽、腐った土留めの修繕、ホタルの幼虫と餌になるカワニナの放流なども行う予定だ。
草刈りなどに汗を流した、ともに市立北中2年の児玉太郎さんと中村琉希(りゅうき)さんは「枝を切ったりするのが大変だったけれど、地域のために働けることがすてき」と話し、加和太建設の井上佳香(よしか)さん(26)は「地元の人から『きれいになったらうれしい』と声を掛けられ、やりがいを感じた」と話した。
GW三島の渡辺豊博専務理事は「再びホタルが飛び交う場所にしたいと、ボランティアが集まって活動してくれたのが心強い」と話した。【石川宏】
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