ソーシャルアクションラボ

2023.03.21

当事者の実際知って トランスジェンダー映画祭、オンラインで24日から

 映画を通じてトランスジェンダー当事者の実際の姿を知ってもらおうと、ドキュメンタリーなどを上映する「トランスジェンダー映画祭2023春」が24日から27日までオンラインで開かれる。出生時の戸籍の性別と異なる性別を自認する「トランスジェンダー」を巡っては誤解や偏見が多く、主催する実行委員会メンバーは「当事者たちの生活や考えを知る機会になれば」と期待する。

 映画祭は2021年10月に始まり、年2回開催されてきた。トランスジェンダーが人口に占める割合は少なく、また周囲に明かさずに生活する人も多いため、姿が見えにくい。映画祭は、当事者にとっては勇気づけられ、当事者ではない人にとっては社会課題を知る機会になるという。

 今回は、ドキュメンタリー作品4本とアニメ1本をオンライン配信する。中でも、アメリカを舞台に、トランスジェンダーのトイレ利用を制限する法案に対して立ち上がった親たちの闘いを記録した「最も危険な年」は、日本でも広まっているトランスジェンダーへのヘイトを考える題材となるという。実行委メンバーの遠藤まめたさんは「日本で起きているトランスジェンダーへのバッシングも、海外と同じように社会の不安をあおる手法が使われていることがわかる。映画を見て、落ち着いて考えてほしい」と話す。

 チケットは700円から。申し込みや詳細は販売サイトへ(https://tff2023march.peatix.com/)。【藤沢美由紀】

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