ソーシャルアクションラボ

2023.03.28

400人分のTシャツ贈呈 神戸の児童施設に 間伐材など活用

 間伐材や紙パッケージを有効活用し、神戸市内の児童養護施設で暮らす子どもたちに衣服を届ける「東京圏から神戸へ想(おも)いを紡ぐプロジェクト」の贈呈式が24日、神戸市役所で行われ、入所児童約400人分のTシャツが神戸市児童養護施設連盟(金子良史会長)に贈られた。

 Tシャツは、東京圏で回収したネスレ製品や牛乳パックなどの紙パッケージと、六甲山の間伐材から作られた紙糸を使って製作した。デザインは3種類あり、神戸や六甲山がモチーフとなっている。

 子ども服を受け取った金子会長は「プロジェクトを通して、児童養護施設の子どもたちも『いろいろな人に支えられている』と感じ、生きる力にもなったと思う。これからも子どもたちを支えてもらえたらうれしい」と話した。

 プロジェクトは、神戸市とネスレ日本が連携して初めて実施した。東京圏にいながら地方を応援できる機会を提供することで、地方都市と関わりを持つ「関係人口」を増やしたいという思いから、東京圏の共有ワーキングスペースなど23カ所で紙パッケージを回収した。

 神戸市東京事務所の服部哲也所長は「2カ月間という短期間で110キロの紙パッケージが集まり、とても驚いた。紙糸素材は汎用(はんよう)性が高いと感じており、今後もいろいろな企業にPRして取り組みを広げていきたい」と語った。

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