2023.08.02
子どもの問題は、大人の問題? 公教育に、はじきだされた気分|せんさいなぼくは、小学生になれないの?㉕
本日は、五味太郎さんの著書「大人問題」を読みながら、日本国憲法のこの条文の意味をかみしめた。
子どもたちには、教育を受ける権利がある。多様な人とのかかわりのなかで、子どもに育ってほしかった。だから、公立学校を選んだ。にもかかわらず、そこから我が子がはじきだされた。
公立学校は、いつからこんなに余裕を失い、競争的な環境になってしまったのだろうか。最後のひとりまでとりこぼさないことが、公教育の理念ではなかったか。
公教育のシステムから子どもがはじきだされると、親の時間・金銭的な負担でなんとかすることになる。間をつなぐ「制度」の支援がほとんどない。これだけ「インクルーシブな社会」が唱えられる時代なのに、入学したての子どもがそこから弾き出されるのだ。これって、「子ども」の問題なのだろうか?
「能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」 公立学校でそれが保障されない子どもたちがいる。むすこは、自らの意思で物事を選択することを好み、集団に合わせることをよしとしない。むすこの特性を踏まえると、子どもの主体性を重んじるオルタナティブスクール(カリキュラムなしの民間学校)が妥当な選択肢の一つであったのだと、子どもが深刻な状態に陥って気づかされている。だが、オルタナティブスクールも近ごろは人気でなかなか入れないと聞く。
世の中に、どんな学校があるか探るよい機会ではある。明日は、インターナショナルスクールも覗いてみる。我が子の居場所は、日本にありや、なしや。