ソーシャルアクションラボ

2023.07.20

「行政から依頼で床下消毒」秋田大雨、復旧に便乗した悪質商法に注意

 大雨の復旧作業に便乗した悪質商法が今後増える懸念があるとして、秋田県は19日、改めて注意を呼びかけた。「突然訪問してきた業者に契約をせかされても、その場では決めず、慎重に検討してほしい」としている。

 県によると、大雨の被害を受けた地域で「不審な業者が出没している」との情報が寄せられている。業者は「行政機関からの依頼を受けて床下の消毒をしている」「災害廃棄物を回収する」などと契約を持ちかける場合があるという。

 この他にも過去の事例から、点検などを口実に訪問し、高額な修理などの契約を勧誘する▽「使えなくなった家財道具を回収してあげる」などと話し、トラックに積み込んだ後で高額な費用を請求する▽「災害による被害以外の箇所でも保険で無料修理できる」などと勧誘する▽行政機関の職員を名乗り、義援金を求める▽業者に「これしか扱っていない」と高額な見積もりを出され、屋根のふき替え工事で約200万円を請求された。雨漏りで困っていたので契約してしまった――といった事例も起こり得るという。

 県は、こうしたトラブルに関しては県生活センター(018・835・0999、平日の午前9時~午後5時)への連絡や相談を呼びかけている。【工藤哲】

関連記事