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2023.08.23

秋田大雨 被災者に車の寄付を 宮城の団体、無償貸与へ支援訴え

 秋田市を中心とした7月の記録的大雨で自家用車などが被害を受けた人を支援しようと、「日本カーシェアリング協会」(本部・宮城県石巻市)は22日、山形県庁で記者会見し、運転免許の返納や車の買い替えを検討している人らに車の寄付を呼びかけた。

 同協会は2011年の東日本大震災後、石巻市を拠点に、災害で移動・運搬手段を失った被災者らを対象に地区単位でのカーシェアリングを開始。16年の熊本地震や18年の岡山、愛媛豪雨、20年の九州豪雨、22年3月の福島県沖地震などの被災者らに車の無償貸与などを実施してきた。

 7月の秋田の大雨でも同月31日から車の無償貸与を始めた。20日までに42台を貸し出したものの、希望者全員に提供するには、さらに約50台必要という。

 車種を問わず(1)車検付き(2)安全走行に支障がない(3)寄付後の使途、廃車の時期は協会一任――が条件。寄付希望者は電話(050・5482・3677、午前9時~午後4時)か、協会ホームページで申し込む。車の搬送、名義や登録の変更、再整備などは協会が担う。

 兵庫県姫路市出身で1995年の阪神大震災の被災者らから災害ボランティアのノウハウを学んだという吉沢武彦代表理事(45)は「復旧を加速させ、被災者の移動手段を確保するためにも広く賛同してほしい」と話す。協会では9月26日まで、支援活動費に充てるためのクラウドファンディングも受け付けている。【熊田明裕】

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