2024.02.08
一面焼け野原、建物倒壊…「非現実的な光景」 輪島に派遣の警察官
能登半島地震で石川県に派遣された長野県警の警察官が7日、報道各社の取材に応じた。被災地の状況を語るとともに、「災害はいつ、どこでも起こりうる。普段から備えを」と呼び掛けた。
県警はこれまで、15部隊、173人の警察官を石川県に派遣。取材に応じたのは1月10~17日に同県輪島市で活動した緊急災害警備隊の滝沢好司警部補▽同12~23日に同市で活動した特別自動車警ら部隊の岩崎裕太警部補▽同11~20日に同県珠洲市で活動した特別生活安全部隊の今博子警部補――の3人。
滝沢警部補は大規模火災のあった輪島市の観光名所「朝市通り」で行方不明者の捜索などに当たった。一面、焼け野原となり、火災を免れた建物もほとんどが倒壊。「非現実的な光景だった」という。岩崎警部補はパトカーでのパトロール活動に従事。道路の陥没などで走行困難な場所も多く、「装備面で備えるとともに、運転技量の向上が必要と感じた」と話す。
今警部補は避難所で被災者の相談などに応じた。避難して住人がほとんどいなくなった集落の様子を聞かれるなどしたといい、「被災地の治安維持を求められていると感じた。避難した集落の様子を伝える活動なども必要と感じた」と語った。【鈴木英世】
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